むかし、会社の上司に怒られているときに思ったことがある。
「こいつの脳みそどうなってるのかな、共有できたらいいのに」
今も昔ほどではないにしろ、意識とか認識とかを共有できなくて
上手くいかないケースというのは本当によくある。
知っているだけでも白旗を上げるが、降伏すると殲滅してやるの違いがあったり(イデオン)、
ピースサインを手の甲を見せる形でやったら侮辱になる(イギリス)など、
本人たちはそう思っていなくても、相手方を知らないことで
全く逆にとられるケースもあったりする。難しいものだと思う。
一方で、認識を一つにしようとして頑張ったケースは歴史から見てもうまく行ってない。
バベルの塔の逸話しかり、エスペラント語しかり、人類補完計画(現実じゃないけどw)しかり、
どういう因果かは分からないけれども、統一する、ということは一見いいことに見えて、
意外とうまく行かない、というのは神話くらいの時代からダメといわれているのも興味深い。
この文章の初出した時もそんな相互理解がうまく行かなくてちょっとしたもめ事を起こして、
きちんと話を聞いたら理解できてゴメンナサイする機会があった。それ以降相互理解って
本当に大事だよなー、と改めて思ったりしている。前は酒で相互理解!とか書いていたけど
今はしっかり相手の話を聞けるように、聞かせてもらえるようにしないと、と思っている。
(アイキャッチ画像)UnsplashのChristina @ wocintechchat.comが撮影した写真
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(後記)最近の私は好意的に見せたい人の前でも口数が減っている気がしています。聞きたいのだと思ってます。
口数が多いときは好意的に見せたくないのではなく理解いただきたいことが多いケースです。どっちも好かれたいのには
変わらないのですが、矢印の向きが違うのだと思います。