ふつーに使えるPCスペック(2022年)

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ふつーに使えるPCスペック(2022年)

ふつーの人がPCを使う理由はちょっとした作業か、自分の記憶のうち、
記録として残せるもののバックアップになると思っている。
その目的で使うPCは2022年時点だとどういうものが良いのだろうか、
前回の最後に私はこう書いた。
「こだわる必要なし、世の中にあるPCで良い」
この「こだわらない」PCについての概要と理由をきちんと説明するのが
今回の趣旨になる。

結論

最低8GB/256GB/FHDは欲しい。

そのために是非実売価格がそこそこのものにこのスペックが欲しいと
本気で思っている。各メーカーさんにもぜひ価格とスペックを
満足するようにパソコンを作ってほしい。
なんと言っても、将来的なパソコン世代を減らさないためにも。

なぜそう思ったのか

例えば、あんまり何もしらない人がそれなりの値段のPCを買う
→それで入手したものが動作か、容量か、画面サイズで不満を感じる
→iPadやスマホなどのデバイスで良いや
ってことになりかねない。
知らないからこそ、地雷を踏んでしまったときのダメージが大きい。

そんなのスマホでも一緒じゃない?と思われるかもしれないけど、
スマホにはiPhoneっていうスタンダードがあるから、自分が
外れを引いた、という肌感覚は分かると思う。それに引きかえ、
パソコンにはスタンダードがない。だから自分が外れを引いたという
感覚すら持たずにパソコンはオワコン、と思ってしまう可能性がある。

やったこと

やったこと?

考えを提唱しているのだから、やったことではないけど、そう考えると、
スマホ界におけるiPhoneの役割はかなり大きい。
今から買うかと言われるとかなり否定的だけどいまだにiPhone8は使える
スマホと言えなくはないし、その当時のAndoirdスマホについては
今更ITMediaのスマートフォン・オブ・ザ・イヤー2017を見たけど、
……なんだっけ?という機種ばかりだったりする。

一方で、2017年でちょっと良いPCにランクすると思われる、
Core i5は第八世代。公式にもWindows11に対応しているPCになるので、
中古で狙うならこの辺(第七世代あたりでも良いかも)になるのかな、と
考えられる。この辺のそこそこのスペックなら、今現役で使っていても
さほど違和感は感じないのではないか、と思う。

正直今使っているPCもCPUは第八世代のCore i5だったりする。
一応、メモリとSSDは増設したけど今から考えたら増設がなくても
そこまで不満は感じなかったんじゃないか、と思えている。
できるから換装したけど、次にノートPC買うとしたら、たぶん購入後の
スペックアップはしないだろうなーとボンヤリ考えている。

やっていること

これまでのPCはノートPCも含めて自分で使うものについては、できるだけ
買った直後にスペックをできるだけ上げて使うようにしていた。
だいたい買う前に何ができるのかを調べた上で購入後に準備ができ次第、
早めにスペックアップを図るようにしてきた。かつては主にお金の面で
時間を要していたけど、最近はほぼ1~2回の換装で終わりになってる。

なぜそうするのか

最近は換装することが少なくなった。色々考えてきたけど、結局は
自分が考えている理想のスペックに対して手に入るものが良いレベルで
カバーされているので、無理に換装する必要がなくなったのだと思う。
これは最初からそのスペックに到達しているものを買える、という面も
そもそも良いと思うものが安くなった、という面もある。

あと、メーカーの側がパソコンを改造させない方向に流れていること、
逆にこちら側も買ったマシンを変にいじりたくなくなっているのもある。
……枯れてきている、という側面もあるのかなと思う。
かつてはパソコンは改造してナンボ、と思ってる時期もあったのだけど、
今は立派に家電化しているな、というのが正直な感想になっている。
要は、もう改造してどうこう、というジャンルではなくなってるのだ。

詳細

ここからは具体的に、各要素がなぜ必要なのかの話をしていこうと思う。

メモリ8GB

Windows10、11であれば起動時に3.2GBほどメモリを使用している。
それを考えてちょっと重たいアプリを起動したら4GBでは心もとない。
よって8GB、という選択になる。昔(Windows XPとかね)と比べて、
Windowsもメモリが少なくてもそれなりに動くようになったとは言え、
メモリが少ないPCを使うのは罰ゲームでしかない。それを考えても、
普通に使うのにはメモリ8GBは必要と強く言いたい。

SSD256GB

次はSSD。ここがHDDのPCは正直もう投げ捨てて良いと思う。
それくらい隔絶している領域だと思う。HDDのPCしか使ってない人は
一回で良いからSSDのPCを触ってみてもらいたい。それが今様のPCが
持っているポテンシャルだと気付くことができると思う。
容量は256GBは欲しい。128GBでもできないことはないけど、
iPadと違ってなんやかんやで30GBくらいは使われているスタートなので
256GBはあって良い。それに256GBならそんなに高くないしね。

FHD

解像度は画面サイズよりも優先するべきだと思う。誤解を恐れずに言うが
Windowsのディスプレイとモニター いまだ96DPIが基準という考えは、
Microsoftとメーカーが陥ってる罠というか愚かな考えなので、
ユーザー側としては、こんなものは無視してフルHD(FHDと書いた)を
買うべきだと思う。解像度は高ければ高いほど良いが、それには
スペックが必要になるので、ちょうど良いポイントが今はFHDと
認識している。

正直、スマホの解像度が年々異常なレベルで上がっているのに、未だに
96dpi(きめ細やかさだと思ってくれれば良い。割と荒い数値だ)に
固執していることが、あぁ、PCはアップデートされないなぁ、と
つくづく思うのである。

発展

スペックが上がるとどうなるか

ハッキリ言おう。値段が高くなるが、目に見えるメリットはない
高いものにお金を投じるのであれば、普通のスペックのものを手にして、
他の気分を良くするモノにお金を投じる方がきっと幸せになれる。
2から3年に1度くらいの割合でPCを買い替えていると思う私でも、
最近はお金を投じる価値があまり感じられなくなっている。
各パーツを(意識して)スペックアップするとどうなるかについて
次から説明していこうと思う。

メモリ量変化のメリットとデメリット


8GBから16GB、それ以上になってメリットを享受できるのは、おそらく
動画編集マンとプログラマーとかであって、オフィス使うくらい、
Excelでちょっと難しいことをやるくらいでメリットは享受できないはず。
その反面、価格の上昇具合が割とエゲツない世界でもあるので、
とりあえず8GBあるならそのままで良い。今持ってるPCが4GBなら
4GBか8GB増設することを進める。この二つならそこまで価格差はない。

SSD量変化のメリットとデメリット


ここはローカルにどれだけ手荷物を持ちたいかによるのだけど、512GBは
正直あっても良いかな、とも思う。半面普通に使っていて256GBを超える
ローカルに必要となるケースは実はあまりないのではないかとも思える。
別記事でもまとめたけど、今のようなクラウドの時代の場合、通信で
カバーできるところは通信で良いと思う。強いていうなら、動画を
オフラインで見たい場合にどうするかだけど、PCならUSBメモリのような
外部メモリでもなんとかなる、ということも考慮したら良い。

ディスプレイ変化のメリットとデメリット

正直に言う。たぶんFHDが一番安い。WXGAよりもたぶん安い
逆に言えば、FHD以外のディスプレイに払うコストはコスト高だと
言わざるを得ない。コスパで考えてもPCの使い道で考えてもおそらく
FHDがパソコンにとってちょうど良い、というのが現時点での結論。

一方で個人的には、一番使うPCのディスプレイはもう少し大きいサイズが
良いと思っているのだけど……繰り返しになるが、ここにこだわると、
お金か、スペックか、とにかくどこかで我慢を強いられることになる。
少なくともあと数年はとりあえずFHD以外の選択肢はないと思う。

その他

CPUについては意見が無いのか

無い。と言うと語弊はあるのだけど。
正直プログラマーでもない限り(そうであったとしても)上のスペックを
満たしたPCであればこだわらなくても問題ないと思う。
例えば、今ではすっかり廉価版CPUであるPentiumの最新版である、
Pentium Gold G7400というCPUであれば第六世代のCore i5に匹敵する。
(参考)# ギャズログ | Gaz:Log

上の条件を満たす最安値のノートPCを価格.comで探してみても、
第10世代 インテル Core i3やAMD Ryzen 5 3450Uあたりが該当するし、
この辺が5万円台で買えるなら普通に良いのではないかと思える。
まあ、値段の安さの方で見てしまうとCPUに外れもあるのでちょっと
気を付ける必要はあるのだけど、あとは売れ筋の方を選んでいけば
外すことは少ないのではないかと思う。

学生モデルの罠

次にいわゆる学生モデルというPCについて触れる。というか、ここが
今回の記事の本丸かもしれない。前々から思っているが、特に小学生向け
パソコンとして挙げられているものについてはあんまりな性能である。
敢えて商品を挙げるが、以下のような機種のことを指す。

いずれも今まで挙げてきた最低限のラインを大きく下回っている。
ペン対応であることをどのメーカーも推しているように見えるが、
正直安いPCとiPadの組み合わせで数万上がるか快適度は非常に上がる。
こんなちょっと調べればわかるようなことを当たり前のようにやる
メーカーの対応(別に今に始まったことではないが)にはそろそろ
本気で誰かツッコミを入れないとダメなのではないかと思う。

Windowsパソコンの分水嶺

上の小学生用のPCを対象の子供たちに触らせるとどうなるかについて
考えたりはしないのか、と頭を抱えたくなる。
きっと、ちょっと変わったことをやりたくなって、
すぐにスペックの天井に当たって使えないことに気づき、似たような
値段でiPadを買って衝撃を受ける、みたいなことになりかねない。

今就職に向かっている学生の中にはパソコンをあまり触っていないという
層もそれなりに居ると聞くが、それはそうだと思う。どう考えても
スマホやiPadの方が快適な環境であればパソコンなど使い勝手の悪い
持ち運びにくいデバイスでしかないのだから。
せめて、安心して使えるスペックを提供するべきだと思う。

個人向けだからまだ良い。これが学校向けだと、さらに状況は悪化する。
先ほどの個人向けの数倍の値段を払って同じスペックのものを渡される。
ちょっと良いスペックのPCとiPadを2セットでもそっちの方が安い、
みたいなことが起こり得るような値段だったりする。故障の保証も
あるのかもしれないが、それにしてもあまりに酷い商売だと思う。

いつまでもこんなことを続けているから、Windowsパソコンは
廃れていくのだろうな……と真剣に思っている。繰り返しになるが、
Microsoftとメーカーにはもう少し考えてもらいたい。

そして気になるChromeBook

この流れでMicrosoftがダメ、と言うとちょっと気になっているのが
ChromeBookなのだけど、正直どう扱ってよいかわからないのが本音で
Linux+Androidという組み合わせで、もしかすると大化けする可能性も
あるのではないか、とも思うのだけどなんとなく分からない。
自分で触っていないのが大きいのかもしれない。

この世から4GB/eMMC/WXGAを駆逐したい……

色々高いのは仕方ないのとして、せめて4GB/eMMC/WXGAという
どうしようもない組み合わせをこの世から消してもらえないかな、と
真剣に考えている。過去ならいざ知らず、今の世の中には基本的に
あってはならない、知らない人が使ってはいけないものだとと
強く思っている。まあ出た瞬間から思い続けている、が正しいかも。

こぼれ話

でも使ってる"駆逐したいPC"

ここまで駆逐したい、と言っている4GB/eMMCのPCだが、
実はサブPCとして使っている。これには自分への実験の意味も
過分に含んでいるので長い目で見てもらえると非常に有難い。
使用用途が明確であれば使えないことは無い……と思いたい。

いずれの日かの次回予告

サブPCを何に使っているかと言うと、Windowsタブレットで、
ペンによるメモ書き、読書端末として使っている。いわゆる
iPadの強みが一番活かされる分野に敢えてWindowsタブレットで
挑んでいるのである。言いたいことも多いのでそのうちまとめるが、
「Windowsタブレット活用最終考察~iPadには勝てないのか?」を
気になる方のリクエストがあると嬉しい。

まあ正直に言って、私がいくら望んでも当のMicrosoftが見切れば
それで終わりになる話なので、かなりスリリングな状況ではある。

私の希望スペック

最後に現時点での私の希望スペックを挙げて終わりにしたいと思う。
各社、このスペックのノートPC(というか2in1タブレット)を
なんとか出してもらえないものかと思う。それ1機種に絞って
大量生産して安くしてほしい、というのが勝手な希望である。

  • 第八世代Core i5ほどのCPU
  • 8GB/16GBのメモリ
  • 256GB/512GBのSSD
  • FHD、もしくは1920x1280(3:2)のディスプレイ
  • 1kg以下
  • ペン対応
  • 可能ならコンパーチブル
  • 許すならLTE/5G通信機能

今のところ、近いのはSurfacedynabook Vシリーズだと思ってる。
次のPCがこれらになるか、それとも普通のノートPC+iPadになるか、
もうちょっと実験してから決める予定。

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