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4K Ultra Blu-rayと悪戦苦闘する話(2.4K Ultra Blu-rayについてよく分かる回)

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なんの話(Introduction)

うっかり4K Ultra Blu-rayなるものを入手してしまった場合に、「PCで」どうするかを考える話
……のはずが、4K Ultra Blu-rayとはなんぞや、で力尽きた話。

どうしたら良い(How to do)

最初に、簡単なフローチャートを作成してみたので見て欲しい。

うん、PCでUHDBDを扱うのは基本止めた方が良いんだ、すまない。
よほどのマゾで無ければ 前回紹介した、専用プレーヤーか、
XBOX One Sあたりを狙うのが良い。本当に。

なぜ(Why)

ようこそ。マゾの皆さん(笑)
今回の話は長くなると思うので、少しだけ覚悟して欲しい。

そもそも4K Ultra Blu-rayとはなんぞや(What)

ちょっと面倒だけど、そもそも論であるBlu-rayの成り立ちから遡って話をする。
Blu-rayというメディアは、そもそもの立ち位置が結構難産、というか、標準化をかけて
争っていたメディアなんだ。
相手はというと、「HD-DVD」という規格で、東芝が最有力候補だった。
ちなみにBlu-rayはSONYが最有力。
で、規格の(一番のポイントである)容量は以下の表の通り。

項目 HD-DVD Blu-ray
1層あたり容量 15GB 25GB

この容量の差が大きく、またマスメディアの報道のあれやこれやで、
最終的にはBlu-rayが勝利し、次世代メディアはBlu-rayとなったワケだ。
決してXBOX360にHD-DVDドライブが別売されていたことを言ってはいけない

そして当然PCにもBlu-rayドライブを搭載する、という流れになっていくワケだが、
正直に見て、今1層25GBって容量として少なくない?という流れになっても
全然不思議ではない。
これはHDD側の容量増加が飛躍的に行われたこと、通信速度が非常に上がったこともあり、
「あれ、Blu-rayじゃなくても良くないか?」という流れにつながる。
あと、PCに限った話で言えばUSBメモリ、SSDなどのデバイスがさらに拍車をかけて、
今のインストールメディアはほとんどがUSBスティックやHDD内に格納する形となった。
こうなってくると、Blu-rayって何のために存在するのやら、とも思ってきている。
 →なので、フローチャート上はオンデマンドが正義、としているのだ。

話をBlu-rayに戻す。
1層25GBのBlu-rayで4K画質のデータを扱いたいとなった場合に、実は2層50GBでは
不足してしまう、という事態が発生している。
(前の記事で挙げた「君の名は。」なんかは実は50GB超。)
じゃあ、どうやって対応したか、と言うと、3層75GB!ではなく、
1層33GBという新しい規格のBlu-rayを作ってしまったのだ。

いや、何やっとるねん。

つまり、上の表は下のようになっている。

項目 HD-DVD Blu-ray(A) Blu-ray(B)
1層あたり容量 15GB 25GB 33GB

それで、本題の4K Ultra Blu-rayは(A)、(B)どっちのディスクに該当するのか、と言うと、
なんと両方とも4K Ultra Blu-rayに該当するんだ。

さらに混乱に拍車をかけるPC側の問題(What)

メディアの側にもややこしい問題があるのは分かってもらえたと思う。
では、これを扱うPC側はどうかというと、さらに混乱する内容になっている。

Blu-rayドライブには、

  • 5インチベイ(デスクトップPC用)
  • 12.9mmスリムドライブ(ノート用)
  • 9.5mmスリムドライブ(ノート用)

の3種類がある。12.9mmも9.5mmも両方ノート用なんだけど、
9.5mmができたのは Ultrabook という時代の流れもあるのだけど、
やはり、よりスリムなモノが作れるようになったのが大きいと言える。

サイズの分は実はまだ良くて、次に出てくるのはBlu-rayの規格の話。
皆さんはBDXLという規格をご存じだろうか。
日本経済新聞に書いてある内容を元にすると、

BDXLとはこれまでのBDを大容量化した最新の規格のこと
BDが25GBや50GBなのに対し、BDXLは100GBもあります。

また、WikipediaのBlu-rayの情報を見ると、

100GB(3層 : BDXL)
128GB(4層 : BDXL)

とある。書き込みメディアも出ているので、
「そうか、BDXL対応なら4K Ultra Blu-rayに対応しているのかも!」
と思ってしまいがちなんだ。
なんだけど……

ここで、2つの記事を紹介する。

両方ともBDXL対応のドライブなのだが、両方とも4K Ultra Blu-ray対応ドライブではない。
つまり、BDXL対応と4K Ultra Blu-ray対応はまったく別物なのだ。

そしてよくよくBlu-rayのWikipediaの内容を見ると、以下の文言が見つかる。

2015年 5月11日- Ultra HD Blu-rayの規格
(最大解像度3840x2160ピクセル、HDR、Digital Bridge、片面2層で66GB、片面3層で100GB)策定完了を発表。

つまりは、2015/5/11以前に発売されているドライブは全てUHDBD未対応と考えてよい。

また表にまとめる。もうHD-DVDのことは忘れることにする。

項目 Blu-ray(A) Blu-ray(B)
1層あたり容量 25GB 33GB
BDXLの最大 ??? 最大4層(128GB)
BDXL対応ドライブ 読める 読める
4K Ultra Blu-ray対応 2015年以降 2015年以降

さて、この状況でわざわざPC用ドライブを買ってBlu-rayを見たいと思うだろうか。

まだまだ続くよ4K Ultra Blu-rayの受難(What)

そもそも、PCというのはデジタルなのでコピーがしやすい。
つまり、PCで4K Ultra Blu-rayなんぞを簡単に再生できるようにしたら、コピーされる可能性がある。
DVDの時がまさにそうだった彼ら映像系の団体は、UHDBDを再生させるための条件を
以下のように課した。詳細はPC watchの記事からお借りするが、以下の通りである。

  • Intel SGXに対応するCPU
  • Intel SGXに対応するマザーボード
  • HDCP 2.2に対応するGPU(ノートPCの内蔵ディスプレイの場合を除く)
  • HDCP 2.2に対応する4Kディスプレイ(HDR対応のものが推奨)
  • メモリ6GB以上
  • Windows 10
  • (ついでに)4K Ultra Blu-ray対応ドライブ

……あのさ、もうPCで見せる気ないでしょ、としか言いようがない。
まずAMDがダメ。世間でどれだけRyzenThreadripperが騒ぎになろうとも
彼らには4K Ultra Blu-rayは扱えない。
こと、4K Ultra Blu-rayに限って言えば、彼らは「ザコ」であり「不合格品」なのだ。
これは2019年にRyzen PCを組んだ後に知った。
その後今年に入って、Dynabook G5(ビックカメラカスタム)を入手して、
ようやく射程圏内に入れたのだ。

次にグラボがダメ。またしても引用だが、

外付けGPUは、Intel SGXに対応できないのだ。

例えRTX3090だろうが、AMD Radeon RX 6800だろうが、
4K Ultra Blu-rayに限って言えば、彼らは「ザコ」であり「不合格品」なのだ。
と、どこぞのIntel最高おじさんあたりが少し喜びそうな4K Ultra Blu-rayなのだけども。

……そこまでして、PCで見たい?ねえホントに見たい?
と心から思うのである。

私の中では、横山光輝三國志の魏延が4K Ultra Blu-rayのイメージだ。
「わしをい再生できるPCは作るものがおるか!」
「ここにいるぞ!」

結果どうなった?(Result)

こんなに長文になるとは思わなかった。
次回は馬岱こと私が作ったPCを今度こそ紹介する。

オチ(Punchline)

次回(今度こそPC作成したらどうなったか)に続く。
待て次回!

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